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2026.09.15
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは?原因・セルフチェック・予防法を柔道整復師が解説
「最近、階段の上り下りがつらい」
「片脚立ちで靴下が履けなくなった」
こうした変化は、単なる「年齢のせい」ではなく、ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)のサインかもしれません。ロコモは、将来「立つ」「歩く」といった移動する力が低下し、要介護のリスクが高まっている状態を指します。
本記事では、オリンピック日本代表の施術も手掛ける国家資格者の視点から、ロコモティブシンドロームの原因・セルフチェック方法・予防法について詳しく解説します。
監修・執筆者
ADVANCE世田谷鍼灸整骨院
代表 横田就馬(柔道整復師)
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは
ロコモティブシンドロームとは、日本整形外科学会が提唱した概念で、骨・関節・筋肉・神経といった運動器の衰えにより、「立つ」「歩く」といった移動能力が低下した状態を指します。
進行すると、将来的に介護が必要になるリスクが高まるため、健康寿命を延ばすうえで早期の気づきと対策が重要とされています。
つまり、筋力の衰え(サルコペニア)が進むと運動器全体の機能が落ち(ロコモ)、それが心身全体の虚弱(フレイル)につながっていく、という関係性で捉えると分かりやすいかと思います。
ロコモになる原因
ロコモティブシンドロームは、単一の原因ではなく、運動器のさまざまな衰えが重なって進行していくのが特徴です。
これらの原因に共通するのは、「動かないこと」がさらなる衰えを招く悪循環を生みやすいという点です。膝や腰の痛みが原因でロコモが進行しているケースについては、
変形性膝関節症の直し方・運動療法の解説もあわせてご覧ください。
あなたはロコモ?7つのロコチェック
日本整形外科学会は、ロコモの可能性を手軽に確認できる「7つのロコチェック」を提唱しています。1つでも当てはまれば、ロコモが疑われます。
いくつ当てはまったでしょうか?より詳しく、公式の診断テスト(立ち上がりテスト・2ステップテスト)で今の状態を確認したい方は、
ロコモティブシンドロームのセルフチェック・診断テストのやり方【完全版】で詳しく解説しています。
ロコモは回復できる?結論
ロコモティブシンドロームには、「早い段階で気づき、適切に対策すれば、回復が期待できる」という大きな特徴があります。これは、加齢による衰えというと諦めてしまいがちな中で、非常に前向きな事実です。
変形性膝関節症のように、組織そのものの変化(軟骨のすり減りなど)が原因の疾患は完治が難しい場合がありますが、ロコモの多くは「筋力の低下」「バランス能力の低下」「運動不足」といった、運動によって直接アプローチできる要因が中心です。そのため、正しい運動を継続することで、移動能力を取り戻せる可能性が十分にあります。
重要なのは、「年だから仕方ない」と諦めず、早い段階で行動を起こすことです。次の章で、具体的な予防・改善方法を紹介します。
ロコモを予防・改善する方法|ロコトレ(運動療法)
日本整形外科学会は、ロコモの予防・改善のために「ロコトレ」と呼ばれる運動プログラムを推奨しています。ロコトレは、特別な器具を使わず自宅で取り組める、シンプルな運動が中心です。
これらに加えて、お尻・体幹まわりの筋力もバランスよく鍛えることで、より効果的に移動能力を維持・改善できます。具体的なやり方・回数の目安、注意点については、
ロコモティブシンドロームの予防体操(ロコトレ)完全ガイドで詳しく解説しています。
放置するとどうなる?(要介護リスク)
ロコモを「まだ大丈夫」と放置してしまうと、移動能力の低下が徐々に進み、将来的に介護が必要になるリスクが高まります。
実際に、日本では「運動器の障害」が要介護になる原因の上位を占めていることが分かっています。だからこそ、ロコモは「年のせい」と見過ごさず、早い段階での対策が重要なのです。
当院でできること
ロコトレは自宅で手軽にできる一方で、「正しくできているか分からない」「一人だと続かない」という声も少なくありません。当院では、整骨院とパーソナルトレーニングを組み合わせることで、この課題をサポートしています。
「一人でロコトレを続ける自信がない」「今の自分の状態がどれくらいなのか知りたい」という方は、まずは体験からお気軽にご相談ください。
よくある質問Q&A
年齢だけでなく、運動習慣によって個人差が大きくあります。
40代からでも運動不足が続けば筋力低下は進みます。7つのロコチェックに1つでも当てはまれば、年齢に関わらず一度対策を意識することをおすすめします。
それぞれ対象とする範囲が異なりますが、深く関連し合っています。
サルコペインは筋肉量・筋力の低下そのもの、ロコモは運動器全体の機能低下、フレイルは心身全体の虚弱状態を指します。サルコペニアが進むとロコモになり、それがフレイルにつながるという関係でイメージすると分かりやすいです。
痛みの状態に合わせて、内容や負荷を調整すれば取り組めることが多いです。
ただし自己判断で無理をすると悪化させることもあるため、痛みがある場合は専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
この記事の監修者
横田 就馬
国家資格:柔道整復師
施術者 / パーソナルトレーナー
日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。「年だから仕方ない」で終わらせず、一人ひとりの状態に合わせた運動指導で、いつまでも自分の足で歩ける体づくりをサポートしています。