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2026.09.08
変形性膝関節症を放っておくとどうなる?進行のステージと受診の目安
「膝が痛いけど、そのうち治るだろう」
「病院に行くほどでもないし、様子を見よう」
そう思って放置してしまう方は少なくありません。しかし変形性膝関節症は、自然に治る疾患ではなく、放置すると段階的に進行していく疾患です。
本記事では、オリンピック日本代表の施術も手掛ける国家資格者の視点から、放置した場合に何が起こるのか、進行のステージ、そして今すぐ受診・対策すべきサインについて詳しく解説します。
監修・執筆者
ADVANCE世田谷鍼灸整骨院
代表 横田就馬(柔道整復師)
変形性膝関節症を放置するとどうなる?結論
結論からお伝えすると、変形性膝関節症を放置すると、軟骨のすり減りが進み、痛みの範囲や頻度が徐々に拡大していきます。「動き始めだけ痛い」という軽い状態から、「常に痛む」「歩くのがつらい」という状態へと変化していくのが典型的な経過です。
重要なのは、「早い段階で気づき、対策を始めるほど、進行を緩やかにできる可能性が高い」という点です。次の章で、具体的な進行のステージを見ていきましょう。
変形性膝関節症の進行度|初期・中期・重度で症状はどう変わる?
変形性膝関節症は、医療現場でも軟骨のすり減り具合によって進行度が分類されています。ここでは、初期・中期・重度の3段階に分けて、それぞれの症状の特徴を解説します。
初期段階の症状
立ち上がりや歩き始めなど、動作の開始時にだけ痛みを感じるのが特徴です。少し動けば痛みが軽くなることが多く、「たいしたことはない」と見過ごされやすい段階でもあります。この時期に運動療法を始めることで、進行を最も抑えやすいタイミングでもあります。
中期段階の症状
正座や階段の上り下りなど、特定の動作で痛みがはっきり出るようになります。膝に水が溜まる(腫れる)こともあり、動きにくさを感じる場面が増えてきます。この段階でも、運動療法を中心とした保存療法で症状の改善を目指せることが多いです。
重度段階の症状
安静にしていても痛む、膝が完全に伸びきらない・曲がりきらないなど、日常生活に大きな支障が出てきます。O脚がより目立つようになることもあります。この段階では、保存療法に加えて手術も含めた選択肢を医師と相談することが必要になる場合があります。
進行を早めてしまうNG習慣
日常生活の何気ない習慣が、気づかないうちに変形性膝関節症の進行を早めていることがあります。当てはまるものがないか確認してみましょう。
特に「動かさない」という選択が進行を早めるというのは、意外と知られていないポイントです。痛みのない範囲で正しく動かし続けることが、進行を抑えるうえで重要になります。
すぐに受診・相談すべきサイン
変形性膝関節症の多くは保存療法で対応できますが、中には早めの受診が必要なケースもあります。以下のようなサインがある場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに整形外科などの専門の医療機関を受診してください。
これらのサインは、レントゲンやMRIなどの画像検査による正確な診断が必要な状態であることが多いため、まずは整形外科で今の進行度を確認することをおすすめします。これらに当てはまらない、初期〜中期段階の症状であっても自身の状態を確認することで、今の生活の中でできる対策をより正しく始めることが可能です。次の章で、進行を抑えるための具体的な方法を紹介します。
進行を抑えるためにできること
緊急性の高いサインがない場合、変形性膝関節症の進行を抑えるために今の生活の中で取り組める対策がいくつかあります。
この中でも運動療法は、進行を抑える対策として最も中心的な役割を持っています。運動療法の考え方や具体的な進め方については、
変形性膝関節症の直し方|自力で改善するための運動療法を解説で詳しく解説しています。また、実際に自宅でできる運動メニューを知りたい方は、
変形性膝関節症の人向け筋トレ・スクワットのやり方もあわせてご覧ください。
当院でできること
変形性膝関節症は、一度対策すれば終わりではなく、継続して膝の状態と向き合っていくことが進行抑制の鍵になります。当院では、整骨院とパーソナルトレーニングを組み合わせることで、この「継続」をサポートしています。
「今は大丈夫そうだけど、この先が不安」という段階でご相談いただくことも可能です。進行してからではなく、早い段階から一緒に対策を始めましょう。
よくある質問Q&A
個人差が大きく、一概には言えません。
体重・筋力・生活習慣などによって進行のスピードは大きく変わります。何もせず放置した場合と、早期から運動療法に取り組んだ場合とでは、数年単位で経過が変わることも珍しくありません。
自己判断だけで済ませず、一度は整形外科で状態を確認することをおすすめします。
正確な進行度を把握したうえで、日常のケアや運動療法に取り組むことで、より安心して対策を進められます。
そのようなことはありません。
手術を選択した場合でも、術前・術後の筋力維持は回復のスピードに影響します。進行度に関わらず、専門家と相談しながら無理のない範囲で体を動かすことには意味があります。
この記事の監修者
横田 就馬
国家資格:柔道整復師
施術者 / パーソナルトレーナー
日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。整形外科での連携を踏まえつつ、「進行を抑え、動ける体を維持する」ための継続的なサポートを大切にしています。