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- 腰の症状
2025.08.11
坐骨神経痛の原因と改善法|三軒茶屋の整骨院が教えるセルフチェックと施術
腰やお尻、脚のしびれや痛みを引き起こす「坐骨神経痛」。
実は原因や症状の出方は人によってさまざまで、間違った自己判断や放置が症状を長引かせることもあります。
これから坐骨神経痛について正しく理解したい方や、すでに悩まされている方の中にも「そもそも坐骨神経痛って何?」 「整形外科と整骨院、どっちに行けばいいの?」と疑問に思っている方は多いでしょう。

そこで今回は、整形外科医とも連携して施術を行ってきた国家資格者である私が、坐骨神経痛の基礎知識から原因・症状・対処法までをやさしく解説します。
- 坐骨神経痛の症状や原因をわかりやすく知りたい
- 整骨院と整形外科の違いや受診の目安を知りたい
- 再発を防ぐための生活習慣やセルフケアを学びたい
この記事では、坐骨神経痛が起こるメカニズムや受診時のポイント、そして当院での施術方法までをまとめました。
初めて坐骨神経痛を経験する方も、慢性的に悩まれている方も、ぜひ最後まで読んでいただき、改善への第一歩にしてください。
基礎から知ることで症状の悪化を防ぎ、より早い改善につながりますよ!
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坐骨神経痛とは?
病名ではなく、坐骨神経の通り道に沿って 痛み・しびれ が出る「症状の総称」です。
坐骨神経痛は病名ではなく症状の総称です。腰やお尻から、太もも・ふくらはぎ・足先へと伸びる太い神経の道すじに沿って痛みやしびれが出る状態を指します。多くは片側に現れ、長く座る・立つ・前かがみなどで悪化しやすいのが特徴です。
ℹ️ポイント
足に症状があっても、足だけの施術では根本改善につながらないことが少なくありません。坐骨神経はL4〜S3(腰〜仙骨)から出て、お尻・太もも裏・ふくらはぎを通って足先までつながる一本の神経です。
つまり、原因が「神経の出入口」である腰や骨盤側にある場合、足だけをケアしても再発しやすくなります。神経の走行全体(腰・骨盤・お尻・下肢)を評価し、原因にアプローチすることが大切です。
坐骨神経の位置と役割
坐骨神経は体で最も太い神経で、お尻の深部から足先まで連続しています。足の感覚(しびれ・冷えの感じ方)や力を入れる動き(踏ん張る・つま先を上げるなど)を支えており、圧迫やこすれなどの負担が続くと、痛み・しびれ・力の入りにくさが起こります。
走行イメージ:腰(L4〜S3) → 骨盤の出口 → お尻の深層(梨状筋付近) → 太もも裏 → 膝裏で分岐 → ふくらはぎ・足部へ。
症状の特徴(痛み・しびれ・違和感)
- 痛み: お尻〜太もも裏〜ふくらはぎに、電気が走る・ズキズキ・重だるい痛み
- しびれ: 足先までピリピリ・ジンジンし、感覚が鈍くなることがある
- 張り・つっぱり: 長時間の座位・立位、前かがみで悪化しやすい
- 片側に出やすい:多くは片側。両側のときは注意が必要
- きっかけ: 長時間の座り姿勢、反り腰・猫背などの姿勢のくせ、くしゃみ・咳 など
受診の目安: 次のサインがある場合は早急に医療機関へご相談ください。
- 排尿・排便の障害
- 会陰部のしびれ
- 急な筋力低下
- 発熱を伴う痛み
坐骨神経痛の主な原因
坐骨神経痛は一つの要因だけで起こるとは限りません。腰椎・骨盤・お尻の筋肉・姿勢や生活習慣が重なって神経が刺激されることが多いです。
ℹ️まず押さえたい考え方
痛む場所だけが原因とは限りません。神経の出入口〜お尻〜太もも裏〜ふくらはぎのどこかで圧迫・摩擦・牽引が起こると症状が出やすくなります。
当院の評価では「使いすぎの筋」と「使えていない筋」の両方を確認します。
1)椎間板ヘルニア・腰椎由来
腰椎のクッションである椎間板が後方に飛び出し、神経根を刺激して痛み・しびれを起こすタイプです。前かがみ・座位で悪化しやすく、くしゃみ・咳で響くこともあります。
- 前屈や長時間の座位で悪化しやすい
- お尻〜太もも裏〜ふくらはぎの片側放散痛が典型
2)腰部脊柱管狭窄症
神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、歩くとしびれ・痛みが増して休むと楽になる(間欠跛行)が出やすいタイプ。反り腰・後ろ反りで悪化しやすく、前かがみで楽になる傾向があります。
- 反る動きで悪化、前かがみで軽減しやすい
- 歩行で症状増悪、休息で改善
3)梨状筋症候群・お尻の筋緊張
お尻の深層筋(特に梨状筋)の緊張や硬さが、坐骨神経を直接圧迫して症状を出すタイプ。
長時間座位・ポケットに財布を入れる癖・片側荷重などで悪化。
- 座りっぱなし・車の運転で悪化
- お尻の押圧で再現痛が出やすい
4)筋・筋膜性(ハムストリングス・殿筋群
太もも裏(ハムストリングス)や殿筋群の過緊張・柔軟性低下による牽引ストレス。
スポーツや反復動作、デスクワークなどでの“偏った使い方”が関与します。
- ストレッチ不足・片側優位のクセ
- 前屈や屈曲保持で張り・痛みが増す
5)姿勢・体の使い方・生活習慣
反り腰・猫背・片側荷重・脚組みなどの姿勢のクセ、長時間座位や高すぎる椅子・低すぎる机などの環境要因が、神経の通り道に負担をかけます。
- 在宅ワークでの座りっぱなし
- 硬い床・クッション性の低い靴
6)その他(ストレス・内科的要因など)
ストレスや睡眠不足による筋緊張・自律神経の乱れ、糖尿病などの代謝性疾患による末梢神経障害など、神経の感じ方に影響する要因も関与します。
坐骨神経痛セルフチェック
以下の項目に当てはまる場合、坐骨神経痛の可能性があります。症状が続く場合は早めの評価・施術が重要です。
- お尻〜足にかけての痛みやしびれが片側に出る
- 長時間座る・立つと悪化する
- 腰を反らす・前かがみで症状が変化する
- 足の力が入りにくい・踏ん張れない感覚がある
当院での評価と施術
坐骨神経痛は原因が腰・骨盤・お尻・姿勢など多岐にわたります。当院ではまず原因部位を特定し、症状の根本改善と再発予防を目的とした施術とトレーニングを組み合わせて行います。
- 問診・動作分析で原因部位を特定
- 鍼灸・整体による神経圧迫部位の改善
- 弱っている筋肉のトレーニング指導
- 日常生活での姿勢・動作改善アドバイス
自宅でできるセルフケア(安全にできる範囲)
痛みが強い時期は無理をせず、“心地よい範囲”で行いましょう。症状が悪化する場合は中止し、専門家にご相談ください。
1)お尻(梨状筋)ストレッチ
椅子に座り、痛み側の足首を反対の膝にのせて前にゆっくり倒します。お尻の奥がじんわり伸びる程度で20〜30秒 × 2〜3セット。
2)もも裏(ハムストリング)ストレッチ
片脚を前に出してつま先を上げ、背すじを伸ばしたまま股関節から前に倒します。呼吸を止めないのがコツ。20〜30秒 × 2〜3セット。
3)体幹スイッチ(ドローイン)
仰向けで膝を立て、おへそを背骨に軽く近づける意識で5〜10秒ゆっくり呼吸。10回を目安に。腰の反りすぎを避けましょう。
注意(やりすぎは逆効果)
- 痛みが強いのに我慢して伸ばし続ける
- しびれが増える方向に深く曲げる/反る
- マッサージガンを強圧で長時間当てる
当院での評価と施術(概要)
痛む場所だけでなく、L4〜S3の神経出入口〜お尻〜下肢の一連の走行を評価し、使いすぎの筋/使えていない筋を見極めます。鍼灸・整体で圧迫源を緩め、必要な部位はやさしい運動で再発予防までサポートします。
この記事の監修者

横田 就馬(国家資格:柔道整復師)
ADVANCE世田谷鍼灸整骨院 代表
パーソナルトレーナー
日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。
病院勤務時には、トップアスリートの現場に出向き、運動指導とカラダの使い方を直接指導。
整形外科での臨床経験とスポーツ現場の知識を融合させたアプローチを強みとする。
「治療と運動が一体となった店舗をつくりたい」との想いから、整骨院併設型のパーソナルジム「ADVANCE世田谷鍼灸整骨院」を三軒茶屋に開設。
痛みの根本原因を見極める丁寧なカウンセリングと、国家資格者による安心・安全なトレーニング指導が好評を博している。
現在は初心者からプロアスリートまで幅広く対応し、地域密着型で“無理なく続けられる”本格サポートを提供中。