デッドリフトの平均重量は?100kg達成への期間とMAX換算表【整骨院監修】

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2026.02.07

デッドリフトの平均重量は?100kg達成への期間とMAX換算表【整骨院監修】

デッドリフトの平均重量と換算表解説

「ジムでデッドリフトを始めたけど、自分の重さは平均より上?下?」
「100kg挙げられたら『すごい』と言えるレベルなの?」

デッドリフトは全身の筋力を測る最高の指標ですが、他人と数字だけを比較して焦るのは禁物です。大切なのは、自分の現在のレベルを客観的に知り、「怪我をしない範囲で」ステップアップしていくことです。

本記事では、海外の統計データ(Strength Level等)をベースにした男女別の平均目安表と、国家資格者の視点から見た「正しい重量設定」の考え方を徹底解説します。

代表 横田就馬

監修・執筆者

ADVANCE世田谷鍼灸整骨院
代表 横田就馬(柔道整復師)

デッドリフト重量は平均以下?男女・体重別の目安表

デッドリフトの平均重量を知る上で、最も信頼性の高い指標の一つが、世界中のトレーニーのデータを集計した「Strength Level」の統計です。

まずは、自分の性別・体重に該当する平均値を確認してみましょう。

男性のデッドリフト平均重量(初心者〜上級者)

体重(男性) 未経験(1.0倍) 中級者(1.5倍)
60kg 60kg 90kg
70kg 70kg 105kg
80kg 80kg 120kg

治療家としての注意

この数値はあくまで「フルレンジ(床引き)」かつ「正しいフォーム」で行った場合の1回最大重量(1RM)です。腰を丸めて無理やり挙げた120kgと、背筋を伸ばしきった100kgでは、後者の方が圧倒的に価値が高く、将来的な伸び代も怪我の少なさも段違いです。

女性のデッドリフト平均重量と自重との比較

女性は一般的に上半身の筋力に比べて、下半身の筋力比率が高い傾向にあります。そのため、デッドリフトはベンチプレス等に比べて重量が伸びやすく、やりがいを感じやすい種目です。

体重(女性) 未経験(0.6倍) 中級者(1.1倍)
50kg 30kg 55kg
60kg 36kg 66kg
女性特有の注意点

女性の場合、筋力不足よりも「関節の柔軟性の高さ」がリスクになることがあります。しゃがんだ際に腰が反りすぎてしまう(過伸展)と、椎間関節に過度な負担がかかります。重量を追う前に、まず「体幹を固めて腰椎をニュートラルに保つ」感覚を優先しましょう。

体重比で見る強さの基準(自重の1.5倍・2倍の壁)

デッドリフトの実力を測る際は、絶対的なキロ数だけでなく「自分の体重の何倍か」という体重比で評価するのがプロの視点です。

体重比から見るレベル診断

1. 自重の1.0倍:脱・初心者レベル

まずは自分の体重と同じ重さを安全に引けることを目指します。これがデッドリフトを基礎として習得した一つの目安です。

2. 自重の1.5倍:中級者レベル

ジムでも「かなり鍛えている人」という印象を与えるレベルです。一般的な100kg達成はこのあたりに位置します。

3.自重の2.0倍:上級者レベル

文句なしの上級者の入り口。アスリートレベルの強靭な背面筋肉を持っていると言えます。

デッドリフト100kgはすごい?達成するやり方

ジムでプレートを左右に2枚ずつ(20kg×2)装着して100kgを引く姿は、初心者から見れば文句なしにすごい光景です。

しかし、100kgは決して選ばれた人だけの数字ではありません。正しい順序を守れば、多くの男性にとって到達できる数字です。

100kgは脱初心者の証?達成にかかる期間の目安

一般的な成人男性が週1〜2回のトレーニングを継続した場合、半年〜1年程度で100kgに到達するのが平均的なスケジュールです。

「すごいかどうか」という主観よりも、身体の使い方が一定レベルに達した「脱・初心者の証」として捉えるのが健康的です。

焦りが生む「ぎっくり腰」のリスク

「早く100kgを挙げたい」という焦りから、40kg〜60kgで習得すべきヒップヒンジ(股関節の動き)を疎かにして重量だけを伸ばすと、高確率でぎっくり腰を発症します。当院に来院される腰痛患者様の中にも、フォーム未習得のまま100kgに挑戦して怪我をされた方が後を絶ちません。

100kg挙げるために必要な筋力とサイクルの組み方

重量を伸ばすためには「ただ引く」のではなく、計画的に負荷を上げていく漸進性過負荷(ぜんしんせいかふか)の原則に基づいたメニュー構成が必要です。

100kgへのステップアップサイクル

1. 「5回×5セット」法の採用

10回3セットのような筋肥大メニューよりも、5回で限界がくる重量を5セット行うことで、神経系を効率よく鍛え、重量を伸ばしやすくなります。

2. 毎週2.5kgずつ加重する

「前回より少しだけ重く」を繰り返します。フォームが崩れたら重量は上げず、同じ重さで「完璧なフォーム」ができるまで足踏みするのが最短の近道です。

3.補助種目の追加。握力がネックならパワーグリップを使用し、体幹が不安ならプランク等で腹圧の持続力を養います。

プロのアドバイス:「床を押す」意識

100kgを目前にして停滞している方の多くは、腕や背中で「引こう」としすぎています。意識を「足裏で地面を真下に押し下げる」という感覚に変えてみてください。脚(レッグドライブ)を使えるようになると、腰椎への負担が激減し、驚くほど軽くバーベルが浮き上がります。

デッドリフトのMAX重量(1RM)を計算!換算表と使い方

1RM(1 Rep Max)とは、正しいフォームで1回だけギリギリ挙げることができる最大重量のことです。

自分のMAXを知ることは、適切なトレーニング強度を設定するために不可欠ですが、デッドリフトにおいては「直接測らずに計算で導き出す」のが鉄則です。

1回ギリギリ挙がる重量(1RM)を直接測定してはいけない理由

スクワットやベンチプレス以上に、デッドリフトの1RM測定は身体へのリスクが跳ね上がります。

1RM直接測定の3大リスク

1.フォームの崩壊:限界重量では必ずと言っていいほど背中が丸まります。その瞬間に椎間板へかかる圧力は、日常動作の数十倍に達します。

2.神経系の過負荷:高重量デッドリフトは筋肉以上に「中枢神経」を疲弊させます。1回の測定で、その後の数週間のトレーニング効率が落ちることも珍しくありません。

3.怪我へのカウントダウン:「挙がったけれど腰が痛い」というMAX値は、実力ではなく単なる無茶です。それは怪我のリスクでしかありません。

【早見表】RM換算表で今の実力をチェックしよう

普段「5回〜10回」行っている重量から、理論上のMAXを算出しましょう。以下の表は、一般的な換算式(Epley法など)に基づいたデッドリフト目安表です。

普段の重量 5回成功時 10回成功時 推定MAX値
60kg 5回 10回 約70〜80kg
80kg 5回 10回 約90〜105kg
100kg 5回 10回 約115〜130kg

プロの計算テクニック

デッドリフトはベンチプレスに比べて1動作あたりの疲労が大きいため、換算値よりも少し「低め」に見積もるのが安全に継続するコツです。計算上で115kg挙がるはずでも、まずは110kgを完璧なフォームで引けるかを実力と見なしましょう。

1RM換算の正しい活用法

1. トレーニング強度の決定

1RMの70〜80%の重量(10回程度挙がる重さ)をメインセットに設定することで、最も効率よく筋肥大と神経系を強化できます。

2. 停滞期の判断基準

推定MAXが1ヶ月以上変わらない場合は、メニューやフォーム、あるいは休養に問題があるサインです。

デッドリフトの重量が伸びない時の対処法と怪我予防

「先週よりも挙がらない」「挙がる気がしない」…そんな停滞期は、トレーニング強度が自分の回復力を上回っている証拠かもしれません。

デッドリフトの重量を伸ばし続けるコツは、気合を入れることではなく「原因を取り除く」ことにあります。

握力不足を補う「パワーグリップ」や「ベルト」の活用

背中や脚にはまだ余力があるのに、手が滑ったり、握力が先に尽きてバーベルを落としてしまうことはありませんか?

「ギアに頼るのは甘え」という考え方は、デッドリフトにおいては非常に危険です。なぜなら、握力の消耗はフォームの崩壊、そして腰痛への直結を意味するからです。

なぜ「ギア」が必要なのか?

1. パワーグリップ:代償動作の防止

握力が切れると、身体は無意識に肩をすくめて耐えようとします。これが背中の剛性を奪い、腰が丸まる「猫背」を引き起こします。

2. トレーニングベルト:腹圧のブースト

ベルトは腰を支えるだけでなく、腹圧をかけるための「壁」になります。これにより脊柱の安定感が増し、より高い重量を安全に扱えるようになります。

神経系の疲労を抜く「ディロード(休息)」の重要性

筋肉痛は治ったのに、なぜか身体が重い…それは「神経系」が疲弊しているサインです。デッドリフトは他の種目に比べて中枢神経への負荷が極めて高く、回復に時間がかかります。

頑張り屋ほど陥る怪我の罠

真面目に毎週重量を更新しようとする人ほど、休息をサボりだと感じてしまいます。しかし、身体の修復が追いつかない状態で無理を重ねると、ある日突然、関節や脊柱に致命的なダメージを負うことになります。「休む勇気」を持つことも、上級トレーニーの必須条件です。

医学的アドバイス:ディロードのやり方

4〜6週間に一度、1週間ほど「トレーニング強度(重量)やセット数を半分にする」期間(ディロード)を設けてください。これを挟むことで、蓄積した神経系の疲労が抜け、翌週から驚くほどスムーズに重量が伸び始めることが多々あります。

重量の停滞は、フォームを見直し、身体を休めるための絶好のチャンスです。この「戦略的な撤退」ができるかどうかが、怪我なく一生トレーニングを楽しめるかどうかの分かれ目になります。

まとめ:デッドリフトの重量更新は痛みなしが大前提

デッドリフトにおいて、挙上重量(キロ数)はあなたの努力を証明する素晴らしい指標です。しかし、数値はあくまで「結果」であり、それ自体が目的ではありません。

最も価値があるのは、「正しいフォームを維持したまま、昨日より一歩前進すること」です。痛みを抱えたまま更新した100kgよりも、完璧な制御下で挙げた80kgの方が、あなたの身体をより強く、美しく変えてくれます。

数値よりも「昨日の自分」より良いフォームで引けたかを重視

重量アップを成功させるための最終チェック

1. 平均値は「目安」に過ぎない

骨格や経験年数は人それぞれです。統計データと自分を比べて落ち込む必要はありません。自分のペースで「自重の1.5倍」を目指しましょう。

2. 1RM換算を賢く使う

MAX重量を直接測るリスクを避け、換算表をベースに「安全な強度設定」を徹底してください。

3.身体の違和感は「伸び代」のサイン。腰に張りや痛みが出たときは、フォーム修正やディロード(休息)を取り入れるチャンスです。

もし「重量が伸び悩んでいる」「どうしても腰に違和感が出る」という場合は、自己判断で無理を重ねる前に、整骨院が行うパーソナルジムADVANCEにご相談ください。

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この記事の監修者

横田就馬

横田 就馬

国家資格:柔道整復師
施術者 / パーソナルトレーナー

日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。

病院勤務時には、トップアスリートの現場に出向き、運動指導とカラダの使い方を直接指導。整形外科での臨床経験とスポーツ現場の知識を融合させたアプローチを強みとしています。

「治療と運動が一体となった店舗をつくりたい」との想いから、整骨院併設型のパーソナルジム「ADVANCE世田谷鍼灸整骨院」を三軒茶屋に開設。

痛みの根本原因を見極める丁寧なカウンセリングと、国家資格者による安心・安全なトレーニング指導が好評を博し、現在は初心者からプロアスリートまで幅広く対応。地域密着型で“無理なく続けられる”本格サポートを提供しています。

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