デッドリフトの正しいやり方と効果!初心者が背中・脚を鍛えるための完全ガイド

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2026.02.09

デッドリフトの正しいやり方と効果!初心者が背中・脚を鍛えるための完全ガイド

デッドリフトの正しいやり方と効果完全ガイド

「最短で身体を変えたいならデッドリフトをやれ」
筋トレ界でそう言われ続けるのには、明確な理由があります。

デッドリフトは、スクワット・ベンチプレスと並ぶ「BIG3」の一角であり、全身の筋肉を最もダイナミックに動員する種目です。しかし、その強力な効果の反面、自己流で行うと怪我のリスクが最も高い種目でもあります。

本記事では、国家資格を持つ柔道整復師が、デッドリフトがなぜ身体を変えるのか、その解剖学的なメカニズムと正しいフォームを徹底解説します。

代表 横田就馬

監修・執筆者

ADVANCE世田谷鍼灸整骨院
代表 横田就馬(柔道整復師)

デッドリフトとは?どこの部位に効くのか解剖学的に解説

デッドリフト(Deadlift)という名前の由来をご存知でしょうか?
これは、床に置かれた「デッドウェイト(静止した重量)」を引き上げるという動作そのものを指しています。

反動を使わずにゼロの状態から持ち上げるため、ごまかしが効かず、あなたの「筋力」と「身体の連動性」がわかる種目です。

なぜデッドリフトは大事なのか

1. ポステリアチェーン(背面連鎖)の強化

背中、お尻、もも裏といった身体の後面にある筋肉の連なりを一気に鍛え上げます。これにより、現代人に多い猫背や反り腰の改善に絶大な効果を発揮します。

2. 代謝の爆上げ効果

一度に動員する筋肉量が多いため、トレーニング中だけでなく運動後のカロリー消費(アフターバーン)も非常に高く、最も効率よく「痩せ体質」を作れる種目と言えます。

背中(広背筋・脊柱起立筋)と脚(ハム・臀部)を同時強化

デッドリフトを単なる背中の筋トレだと思っていませんか? 整骨院の視点から解剖学的に分析すると、この種目の主役は腰ではなく「股関節の伸展(お尻を締める動き)」にあります。

鍛えられる主な筋肉 得られるボディメイク効果
脊柱起立筋・広背筋 背中の厚み・正しい姿勢の維持
大臀筋(お尻) ヒップアップ・骨盤の安定
ハムストリングス 脚の引き締め・代謝アップ

整骨院のアドバイス:主役は股関節です

多くの方が「腕や背中で持ち上げる」という意識で腰を痛めます。本来、デッドリフトは「股関節を爆発的に伸ばしてバーを迎えにいく」動きです。このメカニズムを正しく理解することが、怪我をゼロにしつつ最大限の効果を引き出す唯一の方法です。

デッドリフトの正しいフォームとやり方 5ステップ

デッドリフトの正しいやり方

デッドリフトで腰を痛める原因のほとんどは、挙上中ではなく「握る前の準備」にあります。まずはこの5つの手順を体に叩き込みましょう。

足幅からグリップ|怪我を防ぐセットアップ

1.足幅:腰幅程度に立ちます。バーベルが「足の甲の真ん中」の真上に来るように位置を調整してください。
2.グリップ:肩幅よりわずかに広く握ります。初心者は両手の平を自分に向ける「順手(ダブルオーバーハンド)」が左右のバランスを取りやすく推奨です。
3.脛(すね)の密着:お辞儀をするようにお尻を引き、脛がバーに軽く触れるまで膝を曲げます。

物理的リスク:バーを身体から離さない!

脛がバーから数センチ離れるだけで、テコの原理(モーメントアーム)により、腰椎にかかる負担は物理的に数倍に跳ね上がります。バーは常に脛に沿わせ、身体の重心軸から離さないことが怪我ゼロの鉄則です。

腰を守る「ヒップヒンジ」と腹圧(呼吸)の重要性

セットアップができたら、いよいよ挙上です。ここで重要になるのが「呼吸」と「お尻の動き」です。

ステップ4・5:腹圧のセットと挙上

4. ブレーシング(呼吸)

バーを引く直前に大きく息を吸い込み、お腹を360度膨らませるように固めます。これが「天然のコルセット」となり、背骨を内側から支えます。

5. 床を「押す」感覚で挙上

「重りを持ち上げる」と考えると腰が丸まりやすくなります。意識を「足裏で地面を真下に押し下げる(レッグプレスをする)」イメージに変えてみてください。これだけで股関節(ヒップヒンジ)が主役となり、腰の負担が劇的に減ります。

最後は直立した姿勢で止まります。この時、後ろに反りすぎる必要はありません。肩甲骨を軽く寄せて「胸を張る」だけで、背中全体への刺激は十分に入ります。

初心者のデッドリフト平均重量は?何キロから始めるべき?

「最初から重いものを持たないと意味がない」というのは大きな間違いです。
デッドリフトにおいて最初の1ヶ月は、筋肉を鍛える期間ではなく、「正しいフォームを脳にインストールする期間」だと考えてください。

まずは「自分の体重」が目標!男性・女性のスタート重量

フォームが安定するまでの最初の4週間は、以下の重量を目安に設定しましょう。

性別 開始時の目安重量
男性 40kg 〜 60kg(体重の約半分〜)
女性 20kg(バーのみ) 〜 30kg
代償動作の罠に注意!

いきなり「見栄」で高重量に挑戦すると、身体は無意識に背中を丸めて重さを逃がそうとします。これを「代償動作」と呼び、一度この癖がつくと、重量が増えるほど腰を壊すリスクが高まります。まずは「効いている感覚」を最優先にしてください。

筋肥大なら8回、筋力アップなら5回?目的別の回数とセット数

デッドリフトは他の種目と違い、「高回数(10回以上)」をおすすめしません。その理由は、動作の後半で握力が先に尽きたり、集中力が切れてフォームが乱れやすいためです。

推奨されるメニュー構成

1. 筋力向上・フォーム定着:5回 × 5セット

いわゆる「5×5法」です。1回ごとの質を高めやすく、初心者から上級者まで、怪我なく重量を伸ばすのに最も適した構成です。

2. ボディメイク(筋肥大):8回 × 3セット

お尻や背中の筋肉を大きくしたい場合の目安です。ただし、8回目でフォームが1ミリも崩れない重量設定が絶対条件となります。

デッドリフトでよくある間違いとNGフォーム【腰痛注意】

デッドリフトを危険な種目にしてしまうか、最高のトレーニングにするかは、フォームのわずかな差で決まります。特に注意すべきは脊柱のラインです。

背中が丸まる猫背と反りすぎる反り腰

どちらも腰椎へのストレスを極大化させます。理想は、頭からお尻までが一直線のニュートラルな状態です。

医学的解説:なぜニュートラルが必須なのか?

背中が丸まった状態で重い荷物を引くと、腰椎の間にある「椎間板」の前方が強く圧縮されます。すると、中にあるゼリー状の組織(髄核)が後方へ押し出され、神経を圧迫します。これが椎間板ヘルニアのメカニズムです。逆に反りすぎると、骨同士が衝突して炎症を起こします。

フィニッシュ動作で「もっと効かせたい」と身体を後ろに反らす方も多いですが、これは関節を削っているだけ。直立したところでピタッと止まるのが、最も安全で効果的です。

自分に合うのはどれ?デッドリフトの種類とバリエーション

デッドリフトには、基本のフォーム以外にもいくつかのバリエーションが存在します。自分の「柔軟性」や「骨格」に合わない種目を無理に続けるのは、怪我の元。あなたにとっての最適解を見つけましょう。

足幅が広いスモウデッドリフトとルーマニアン

特におすすめしたいのが、日本人の骨格と相性が良いスモウ(ワイド)と、下半身痩せに効果絶大なルーマニアンです。

体型・目的別のデッドリフト処方箋

1. 腰への不安がある・足が短い骨格の方

スモウデッドリフトがおすすめです。上体を立てたまま挙げられるため腰の負担が少なく、日本人に多い胴長短足の体型でも非常に有利に引くことができます。

2. お尻を上げたい・裏モモを細くしたい方

ルーマニアンデッドリフトを選びましょう。床まで下ろさず、お尻を突き出す動きを強調することで、背面ラインのボディメイクに特化した刺激を与えられます。

3.注意

腰が極端に硬い人は、まずは可動域の狭い「ハーフデッドリフト」から始めるのが、プロが教える安全なステップアップです。

まとめ:正しいデッドリフトで一生動ける強い体

デッドリフトは、正しく行えば全身を整える最強の運動になりますが、一歩間違えれば重度の怪我を招くトレーニングにもなり得ます。

まずは数字(重量)を追う楽しみをぐっとこらえ、一生痛めない完璧なフォームを自分のものにすることから始めてください。

まずは重量よりも怪我ゼロを最優先に

1.セットアップ:バーベルと脛の距離を「1ミリ」まで詰め、重心を逃がさない。
2.ヒップヒンジ:腰で引くのではなく、股関節を折りたたむ動きで引く。
3.腹圧:ブレーシング(呼吸)を徹底し、背骨の内側から剛性を作る。

「このフォームで腰は大丈夫かな?」「今のやり方で効率よく鍛えられているかな?」と少しでも不安を感じるなら、独学で無理をせず、ぜひ当院のプロのチェックを受けてみてください。

三軒茶屋で「怪我をしないデッドリフト」を学ぶ

整骨院併設ジムだからこそ提案できる、解剖学に基づいた
整体 + パーソナルトレーニング

1,100 円(税込)


▶︎ 24h受付:初回体験の予約はこちら

三軒茶屋駅徒歩5分|夜21時まで受付|当日予約可

この記事の監修者

横田就馬

横田 就馬

国家資格:柔道整復師
施術者 / パーソナルトレーナー

日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。

病院勤務時には、トップアスリートの現場に出向き、運動指導とカラダの使い方を直接指導。整形外科での臨床経験とスポーツ現場の知識を融合させたアプローチを強みとしています。

「治療と運動が一体となった店舗をつくりたい」との想いから、整骨院併設型のパーソナルジム「ADVANCE世田谷鍼灸整骨院」を三軒茶屋に開設。

痛みの根本原因を見極める丁寧なカウンセリングと、国家資格者による安心・安全なトレーニング指導が好評を博し、現在は初心者からプロアスリートまで幅広く対応。地域密着型で“無理なく続けられる”本格サポートを提供しています。

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