股関節の痛みはストレッチだけでは戻る理由|柔整師が解説

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2026.08.22

股関節の痛みはストレッチだけでは戻る理由|柔整師が解説

「立ち上がる瞬間に、股関節がズキッとする」「長く歩くと股関節の付け根が重だるい」
そんな痛みを感じて、思わず股関節を手で押さえてしまうことはありませんか。

整形外科でレントゲンを撮っても「特に異常はない」と言われ、湿布と痛み止めだけを渡されて終わり。整体やマッサージに通ってその場は楽になっても、数日経つとまた同じ痛みがぶり返す。そんな「原因がわからないまま、その場しのぎを繰り返している」という方は、実はとても多いです。

結論からお伝えすると、股関節の痛みや硬さは、ストレッチや揉みほぐしだけでは根本的に良くならないケースがほとんどです。それには、解剖学的にきちんとした理由があります。この記事では、国家資格を持つ専門家の視点から「なぜ股関節が痛むのか」「自宅でできる正しいケア方法」、そして「本当に痛みを繰り返さないために必要なこと」を、わかりやすくお伝えしていきます。

監修者

この記事の監修者

ADVANCE世田谷 代表/柔道整復師

なぜ股関節は痛くなる・硬くなるのか?見落とされがちな本当の原因

股関節の痛み・硬さを引き起こす3つの原因

股関節の痛みや硬さには、主に次の3つの原因が関わっています。

股関節が痛む3つの原因

① 使いすぎによる負担の蓄積

長時間の立ち仕事や歩行、または反対に座りっぱなしの生活で、股関節まわりの筋肉や関節包に負担が積み重なっている状態です。

② 股関節を支える筋力の低下

加齢や運動不足によってお尻や太もも周りの筋力が落ちると、股関節が骨だけで体重を支える形になり、関節そのものへの負担が増えてしまいます。

③ 骨盤の傾き・姿勢のクセ

反り腰や猫背などの姿勢のクセによって骨盤が傾くと、股関節にかかる圧力が左右で偏り、片側だけ痛みが出やすくなります。

「ストレッチをしても股関節が硬いまま」の本当の理由

股関節が硬いと感じるとき、多くの方は「関節そのものが固まっている」とイメージされます。しかし実際には、股関節を包む関節包や靭帯だけでなく、その周りの筋肉が緊張し続けていることが大きく関係しています。

さらに、筋肉が緊張する背景には「筋力そのものが足りていない」という問題が隠れていることも少なくありません。力の弱い筋肉は、体を支えようとして常に緊張状態になりやすく、結果として「伸ばしても伸ばしてもすぐ硬くなる」という状態が繰り返されてしまうのです。

放置するとどうなる?股関節の痛みが教えてくれるサイン

「そのうち良くなるだろう」と痛みを我慢し続けてしまうと、股関節をかばう歩き方が癖になり、腰や膝など別の部位に痛みが広がっていくことがあります。中には、股関節の軟骨がすり減っていく「変形性股関節症」につながるケースも。早めに正しいケアを始めることが、将来の自分の足腰を守ることにつながります。

自宅でできる!今すぐ痛みを和らげる股関節ストレッチ5選

ストレッチを行う前に知っておきたい注意点

プロの視点:痛みがあるときの注意

「ズキッ」とした鋭い痛みがあるときは、無理に伸ばそうとしないでください。伸ばして気持ちいいと感じる範囲で止めるのが鉄則です。痛みを我慢して伸ばすと、かえって筋肉が緊張して逆効果になることがあります。

【寝ながらできる】股関節の詰まり感をゆるめるストレッチ

お尻の横のストレッチ(仰向け)

1.準備:仰向けに寝て、片方の膝を立てます。
2.動作:立てた膝を反対側の脚にゆっくり倒し、お尻の外側が伸びるのを感じます。
3.キープ:呼吸をしながら20〜30秒キープ。左右2〜3セット行いましょう。

【座ったままできる】デスクワークの合間の股関節ケア

椅子に座ったままの股関節回し

1.準備:浅めに椅子に座り、片方の足首をもう片方の膝の上に乗せます。
2.動作:背筋を伸ばしたまま、上半身を軽く前に倒します。
3.キープ:お尻の奥が伸びる感覚を感じながら20秒キープ。左右行いましょう。

【立って行う】股関節の可動域を広げるストレッチ

股関節の前側を伸ばすランジストレッチ

1.準備:壁や椅子に手をついて立ち、片足を大きく後ろに引きます。
2.動作:後ろの膝を軽く曲げながら、腰を沈めていきます。
3.キープ:後ろ足の付け根が伸びる感覚で20秒。左右2セットが目安です。

これらのストレッチは、股関節の詰まり感や重だるさをその場でやわらげるのにとても効果的です。まずは1週間、毎日続けてみてください。多くの方が「動かしやすくなった」という変化を感じられます。

なぜストレッチだけだと、痛みがすぐ戻ってしまうのか

ここまでのストレッチを続けても、「一時的には楽になるけれど、また同じ痛みが出てきてしまう」という方は少なくありません。実はこれ、あなたのやり方が間違っているわけではなく、ストレッチという方法そのものの限界なのです。

ストレッチは「緩める」ケア、痛みの再発を防ぐには「支える力」が必要

ストレッチや整体は、緊張した筋肉を「緩める」ことに優れたアプローチです。しかし、股関節を正しい位置で支え続けるためには、それだけでは足りません。緩めた状態を維持し、正しい位置で股関節を支える「筋力」がなければ、体は元の(負担のかかる)使い方に戻ろうとしてしまうのです。

「緩める→また硬くなる」を繰り返す悪循環

お尻や太もも周りの筋力が低下していると、股関節は不安定な状態のまま日常生活の負担を受け続けます。すると、体は無意識に別の筋肉を緊張させて関節を守ろうとし、結果としてまた「硬さ」や「痛み」として現れてくるのです。マッサージや整体に通っても、根本の筋力不足が解決されない限り、この悪循環から抜け出すことはできません。

プロの視点:施術現場で感じること

当院にいらっしゃる患者様の多くが、「マッサージや整体には何年も通っているのに、良くなっている気がしない」とおっしゃいます。その場で楽になっても、数日で元に戻ってしまうのは、緩めるケアだけを続けていたからだと考えられます。

根本改善に必要なのは「正しい筋トレ」という選択肢

なぜ「鍛える」ことが痛みの再発を防ぐのか

股関節まわりの筋肉、特にお尻や体幹の筋肉をしっかり鍛えることで、股関節は正しい位置で安定して支えられるようになります。これは、緩めるケアだけでは決して手に入らない「土台からの変化」です。実際、股関節に不調を抱えていた方の多くが、正しい筋力トレーニングを取り入れることで、ストレッチだけでは得られなかった変化を実感されています。

自己流の筋トレが、実は逆効果になることも

ただし、注意が必要な点もあります。股関節に痛みや不調を抱えている状態で、フォームを気にせず自己流でスクワットなどを行うと、かえって痛めている部分に負担をかけてしまうことがあります。「何を」「どんなフォームで」「どのくらいの強度で」行うかは、今の体の状態によって大きく変わるのです。

だからこそ「整体×パーソナルジム」という考え方

ADVANCE世田谷では、国家資格を持つ柔道整復師が、まず整体で股関節まわりの緊張を緩め、体の状態を正確に評価した上で、お一人お一人に合わせたパーソナルトレーニングで正しく鍛えていきます。「緩める」と「鍛える」を、同じ専門家が一貫して行えるからこそ、自己流では届かない根本改善を目指せます。

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監修者プロフィール

監修者

ADVANCE世田谷 代表/柔道整復師

国家資格である柔道整復師の資格を持ち、「治療(整体)」と「運動(パーソナルトレーニング)」を掛け合わせた根本改善アプローチを提供。オリンピック選手のコンディショニングサポートも務めるなど、トップアスリートの体づくりに携わってきた知見を、一般の方の痛みや不調の改善にも活かしている。「筋トレが一番の治療」というコンセプトのもと、三軒茶屋のADVANCE世田谷にて日々施術・指導にあたる。

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