筋トレで肩が痛いのはなぜ?やってはいけない種目と治し方を柔道整復師が解説

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2026.06.22

筋トレで肩が痛いのはなぜ?やってはいけない種目と治し方を柔道整復師が解説

筋トレで肩が痛い原因と対処法の解説画像

「ベンチプレスをすると肩の前が痛む…」
「サイドレイズやショルダープレスのたびに、肩が引っかかる感じがある」

胸や肩を鍛えているはずが、なぜか肩そのものが痛くなる。これは多くのトレーニーが一度はぶつかる壁です。しかし、肩が痛む理由を解剖学的に理解し、正しく対処すれば、痛みを抑えながら、肩を安全に育てていくことが可能です。

本記事では、オリンピック日本代表のサポートも手掛ける国家資格者が、筋トレで肩が痛くなる原因を種目別に解説し、やってはいけないNG動作、痛めたときの対処法と再開の目安までを徹底解説します。

代表 横田就馬

監修・執筆者

ADVANCE世田谷鍼灸整骨院
代表 横田就馬(柔道整復師)

なぜ筋トレで肩は痛みやすいのか?

肩(肩関節)は、人体の関節の中で最も大きく動ける関節です。腕をあらゆる方向へ回せる自由さがある一方で、その代償として「不安定」という弱点を抱えています。

この不安定な関節を、深いところで支えているのが「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」という4つの小さな筋肉です。筋トレで肩を痛める多くのケースは、この支える機能が追いつかないまま、大きな負荷や悪いフォームが加わることで起こります。

肩が痛む2大メカニズム

1. インピンジメント(衝突)

腕を上げる動作で、腕の骨と肩の屋根(肩峰)の間で腱や滑液包が挟み込まれて炎症を起こします。「腕を上げる途中で引っかかる」「特定の角度で痛む」のが典型です。

2. 肩甲骨が「土台」として働いていない

肩は肩甲骨という土台の上で動きます。土台がグラグラだと、腕の骨だけが無理に動き、肩関節にストレスが集中します。猫背・巻き肩の人ほど起こりやすい問題です。

「肩が弱い」のではなく「使い方」の問題

頻繁に肩を痛める人は、肩の筋力そのものよりも、ローテーターカフと肩甲骨の「連動」が抜けているケースがほとんどです。重量を上げる前に、まず土台を整えることが近道になります。

【種目別】肩を痛めやすい原因とチェックポイント

肩の痛みは「どの種目で出るか」によって、原因がある程度しぼり込めます。代表的な3種目について、痛みが出るメカニズムと見直すべきポイントを解説します。

1. ベンチプレスで肩(前側・肩甲骨)が痛い

ベンチプレスで肩を痛める最大の原因は、「肩甲骨が下げて寄せられていない」ことです。肩甲骨の土台が抜けると、肩が前に出て(肩が内に巻いて)、腕の骨と肩峰が衝突しやすくなります。

ベンチプレスで見直すポイント
  • 肩甲骨を下制+内転:「肩を下げてお尻のポケットに入れる」イメージで固定する
  • バーを下ろす位置:鎖骨ではなく、みぞおち〜乳頭ラインへ。高すぎると肩に乗る
  • 肘を開きすぎない:体幹に対して70〜80度。真横(90度)は肩へのストレス大
  • 痛い日は無理をしない:胸ではなく肩で挙げている合図かもしれません

2. ショルダープレスで肩が痛い・引っかかる

頭上へ押し上げるショルダープレスは、肩がすくんだ(肩が上がった)状態で行うと、インピンジメントが起こりやすい種目です。

ショルダープレスで見直すポイント
  • 肩をすくめない:耳と肩を遠ざけ、肩甲骨を下げたまま押す
  • 下ろしすぎない:肘が肩より大きく下がると、肩関節が不安定な位置に入る
  • バーを首の後ろに下ろさない:ビハインドネックは肩への負担が非常に大きい

3. サイドレイズで肩・首・手首が痛い

サイドレイズは軽い重量でも肩を痛めやすい種目です。特に「小指側から上げる」「肩をすくめて上げる」と、腱が挟まれてインピンジメントを起こします。首や手首に痛みが逃げるのも、肩で支えきれずに代償しているサインです。

サイドレイズで見直すポイント
  • 肩より上に上げない:肩の高さ(水平)までで十分。それ以上は衝突しやすい
  • 親指側をやや上に:小指を上げる「水を注ぐ」動作はインピンジを誘発しやすい
  • 肩をすくめない:首の痛みは、僧帽筋上部で代償している合図
  • 重量を欲張らない:手首が痛むのは、重すぎてダンベルを握り込んでいるサイン

肩が痛いときにやってはいけないNG動作

肩は一度こじらせると長引きやすい関節です。痛みがあるうちは、次の動作を避けてください。

肩を悪化させるNG動作

① 痛みを我慢して重量・回数を追う

炎症がある状態で刺激を加え続けると、腱の損傷が進行します。「あと1回」が長期離脱を招きます。

② 肩がすくんだままのプレス系

肩を上げたまま押し上げる動作は、衝突を毎回くり返すようなもの。痛みがあるうちは封印を。

③ ビハインドネック・深すぎるディップス

肩を極端に外側へひねる・深く沈める動作は、不安定な肩にとって高リスクです。

④ 痛む方向への無理なストレッチ

「伸ばせば治る」は危険。鋭い痛みがあるときに無理に伸ばすと炎症が悪化します。

筋トレで肩を痛めたときの対処法と再開の目安

「肩を痛めてしまった」「もう何週間も痛みが引かない」——そんなときに知りたい、初期対応から再開までの流れを国家資格者の視点で解説します。

1. 痛めた直後(48時間)の対応

痛めた直後は炎症期です。痛みの出る動作を避け、無理に動かしたり伸ばしたりしないのが基本です。熱感やズキズキする痛みがあるときは冷やすと炎症の広がりを抑えられます。完全に動かさず固めてしまうより、痛くない範囲で日常的に肩を使う方が、回復後の動きが戻りやすくなります。

2. すぐに受診すべき「危険なサイン」

次のような症状がある場合は、腱板断裂や脱臼、神経の問題が隠れていることがあります。トレーニングを中止し、医療機関へご相談ください。

この肩の痛みは要注意(まず受診・相談を)
  • 腕が自分で上がらない、または上げると力が入らない(腱板断裂の疑い)
  • 夜、痛みで目が覚める・じっとしていてもズキズキ痛む
  • 肩が外れる・抜けるような不安定感がある(脱臼・亜脱臼の疑い)
  • 腕や手にしびれがある

一方で、特定の動作でだけ痛み、安静にしていれば気にならない程度であれば、痛みの出ない範囲で肩を整えながら段階的に戻していけます。ただし、この線引きは自己判断が難しいところでもあります。

3. トレーニング再開の目安とステップ

再開の目安は、日常で腕を上げ下げしても痛みが出ないことです。いきなり元の重量に戻さず、次の順番で慣らしていきましょう。

肩を痛めたあとの再開ステップ
  • ローテーターカフから:チューブで軽い外旋など、土台を起こす種目で再開
  • 肩甲骨の安定種目へ:肩を下げて寄せる動きを習得する
  • 軽負荷から段階的に:痛みの出ない可動域・重量で少しずつ戻す
  • フォーム見直し:痛めた種目は、原因を直してから再開する

「この肩の痛み、休むべき?それとも続けていい?」

自己判断が不安なときは、無理をせず一度プロに診てもらうのが安全です。当院では国家資格者が、肩の状態を見極めたうえでフォーム修正と再開ステップまでサポートします。


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肩を「痛めない」ために鍛えるべき場所

肩を守るカギは、大きな筋肉(三角筋)よりも、深層のローテーターカフと、土台になる肩甲骨です。ここが働くようになると、同じ重量でも肩の痛みが出にくくなります。

  • ローテーターカフ(チューブ外旋):肘を体に付け、ゴムチューブを外へ開く。肩の深部を安定させる
  • 肩甲骨の下制エクササイズ:肩をすくめず「下げて寄せる」感覚を作る
  • 胸・背中のストレッチ:巻き肩を緩め、肩が前に出にくい姿勢へ整える

これらは地味ですが、肩を長く育てるための土台です。プレス系やレイズ系の前のウォームアップとして取り入れるだけでも、痛みの予防効果が期待できます。

筋トレと肩の痛みに関するよくある質問

Q. 肩が痛いとき、筋トレは休むべきですか?

A. 痛む種目(プレス系・レイズ系など肩に直接負荷がかかる種目)は一旦休むのが安全です。一方で、脚や体幹など肩を使わない種目は継続して問題ないことが多く、完全に休む必要はありません。痛みを我慢して肩を使い続けるのだけは避けてください。

Q. 肩の痛みが治らない・長引くのはなぜ?

A. フォームの根本原因(肩甲骨や巻き肩)が変わらないまま再開し、痛めるをくり返しているケースが多いです。1〜2週間以上改善しない、または悪化する場合は、自己判断を続けず一度専門家に診てもらうことをおすすめします。

Q. 肩を痛めたとき、湿布は効きますか?

A. 炎症や熱感がある急性期は、冷感タイプの湿布で一時的に痛みを和らげる助けにはなります。ただし湿布は対症療法で、フォームや肩の使い方という根本原因は変わりません。痛みが引いたら、原因の改善に取り組むことが再発予防になります。

Q. 肩を痛めたら何科を受診すればいい?

A. 腕が上がらない、しびれる、強い夜間痛があるなどの場合は整形外科を受診してください。画像で異常がなく「動かし方・フォームを直したい」という段階であれば、運動指導までできる整骨院やパーソナルでの相談が向いています。

肩の痛みを根本から解決したいあなたへ

「フォームが合っているか分からない」「痛みが取れず、トレーニングが止まったまま」——そんなときは一人で悩まないでください。当院では、整形外科での臨床経験とトップアスリートの指導経験を持つ国家資格者が、あなたの肩の痛みの原因を分析し、フォーム修正まで一貫してサポートします。

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鍼灸 + 整体(60分:7,700円)

※強い痛みや炎症がある場合におすすめです。

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パーソナルトレーニング + 整体(60分:1,100円)

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オリンピック選手紹介

他、多くのプロ・著名人の方にご来院いただいております。

この記事の監修者

横田就馬

横田 就馬

国家資格:柔道整復師
施術者 / パーソナルトレーナー

日本代表アスリートや実業団選手、整形外科医と連携した施術経験を持つ、治療と運動の両面に精通したスペシャリスト。

病院勤務時には、トップアスリートの現場に出向き、運動指導とカラダの使い方を直接指導。整形外科での臨床経験とスポーツ現場の知識を融合させたアプローチを強みとしています。

「治療と運動が一体となった店舗をつくりたい」との想いから、整骨院併設型のパーソナルジム「ADVANCE世田谷鍼灸整骨院」を三軒茶屋に開設。

痛みの根本原因を見極める丁寧なカウンセリングと、国家資格者による安心・安全なトレーニング指導が好評を博し、現在は初心者からプロアスリートまで幅広く対応。地域密着型で“無理なく続けられる”本格サポートを提供しています。

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